東武鉄道 曳舟駅にて
東武鉄道伊勢崎線の浅草からふたつ目の曳舟(ひきふね)駅は、もともと東武亀戸線との接続駅だったが、2003年に東京メトロの半蔵門線が押上(おしあげ)まで延伸して、東武伊勢崎線と相互乗り入れすることになった。そのために東武鉄道は曳舟駅から都心側に分岐して押上駅で半蔵門線に接続する連絡線を建設した。これにより半蔵門線なみならず、渋谷以遠の東急田園都市線との直通路線ができあがった。現在、田園都市線の中央林間から伊勢崎線の久喜(94.8km)および日光線の南栗橋(98.5km)の間で直通運転が行われており、3社の10両編成の列車が行き交っている。
分岐線は曳舟から地下にもぐり、つぎの押上駅に達する。本線は上り線が連絡線をオーバークロスして浅草方面に向かう。曳舟駅のすぐそばには京成押上線が走っており、近くに京成曳舟駅もあるが東武側との連絡はない。曳舟駅のホームに立って観察すると行きかう電車がなかなか賑やかである。(2006.09.24)

曳舟駅での分岐の様子。外側は伊勢崎線で浅草方面、内側が連絡線で坂を下ってトンネルにはいって押上に向かう。左端の単線の亀戸線が大きく左に曲がって亀戸方面に向かう。その先で京成線をアンダークロスする。

亀戸線の東武8000系2両編成。亀戸線は途中3駅全長3.4kmの支線。この地点で単線となって曳舟駅にはいる。

下り伊勢崎線の北千住ゆき東武8000系電車。左側奥のトンネルから半蔵門線経由の電車が出てくるのが見える。

半蔵門線からの急行久喜ゆき、東急8500系電車。

浅草からの区間準急久喜ゆき東武10030系電車。

京成押上線を走る京浜急行の電車。このまま右手方向に下って地下線にはいり、押上駅で都営地下鉄浅草線に乗り入れ、さらに泉岳寺から京急線に直通する。

京成曳舟駅に向かって坂を駆け下りる北総鉄道の7300系電車。この先青砥駅から京成本線を経由し、京成高砂駅から北総鉄道にはいって印旛日本医大駅までを走破する。

上りホームに到着した田園都市線中央林間ゆき急行電車、東急8500系。

半蔵門線に向かってトンネルにはいってゆく中央林間ゆき電車。その上を浅草ゆき電車が通ってゆく。

上り線ホームの東京メトロ8000系電車、急行中央林間ゆき。

地下からあがってきた急行南栗橋ゆき電車。東武50050系。左手にはこれも地下からあがってきた京成3700系が走る。

東武の最新鋭車両50050系電車。従来の東武車とはガラッとイメージが変わった。

50050系は東武鉄道では初のアルミボディー車両で、東武東上線でも50000系として活躍している。

はるばる会津からやってきた会津鉄道の60200系電車(写真手前2両)、区間快速浅草ゆき。(進行方向は右手)
この車両は東武6050系と同じで、浅草-会津田島間の直通列車に使われている。前方4両は東武6050系。

半蔵門連絡線をオーバークロスして浅草に向かう。
ここ曳舟駅はこのほかに、東武100系(特急スペーシア)、200系(特急りょうもう)をはじめ、東武30000系、東京メトロ08系、東急5000系などの車両も通るが、限られた時間内だったためにそれらの電車たちには遭遇しなかった。

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