直通運転開始当日   2013.03.16
 とうとう直通運転開始である。終電後の未明に始まった線路切り替え作戦は、1200人の作業員を動員した前代未聞の規模だったという。代官山-渋谷間の1.4kmを10年の歳月をかけた大工事だった。とくに代官山駅近辺では既存の線路下に新しい線路を構築する工法によって、毎日終電後の数時間に少しずつ進められていたのだが、その様子は電車に乗っていてもそれとはわからず、最後の線路切り替えで新しい線路が魔法のように現われて接続されたのだ。新線路は代官山駅のさきでしばらく掘割りを走ったのち、トンネルにはいるが、駅の半ばですでに勾配は始まっており、ホームの渋谷側半分もその分低くなった。
直通により、優等列車は原則10両編成となった。東武鉄道と西武鉄道からの乗り入れ車両はすべて10両編成なので、すべて優等列車として運行する。東京メトロと東急電鉄には10両と8両編成が混在し、東横線内急行・副都心線内各駅停車の列車は8両編成で運行するパターンもある。
 ■代官山駅

 一変した渋谷寄りの風景。新しい線路の上にはこれまでの線路が吊り上げられている。これは後日撤去される。電車が出てきたあたりからトンネルになるものと思われる。

 進入する各停元町・中華街ゆき 東急5156F

 各停和光市ゆき 東京メトロ7132F

 通過する特急10両編成 東急4109F

 各停 横浜高速Y511F

 通過する急行和光市ゆき 東京メトロ10123F

 西武鉄道として東京メトロ以外の他社線に乗り入れるのは初めてのことだ。急行元町・中華街行き6109F
 ■渋谷駅 

 3・4番線ホームの東横線方面発車案内盤。3番から始まっているのは田園都市線・半蔵門線ホームが1・2番になっているから。

 5・6番船ホームは副都心線方面

 東横線から入線する各停和光市ゆき 東京メトロ7113F

 西武池袋線直通 各停保谷ゆき 東急5155F ホームは大きくカーブしているのがわかる。

 渋谷折り返し各停菊名ゆき 東急5163F
東横線内からの渋谷止まりの列車は、渋谷駅の東横線下りホームにはいるため、渋谷以遠に行くときには、隣のホームに移動する必要があるので要注意だ。

 副都心線から進入する急行元町・中華街ゆき 東急5165F

 ホームから換気のための吹き抜けがあいている。上からホームを見る。
 ホームから吹き抜けを見上げる。
 ■旧渋谷駅 

 改札口には別れを惜しむ人たちが訪れていた。

 ひっそりとしたホーム。きのうの混雑がうそのようだ。電源のはいっている広告板、照明、発車案内盤がまだ電車がはいって来そうな錯覚を起こさせる。

 名残惜しくて立ち去り難い人々。

 そして・・・ さらば!渋谷駅!!