20世紀最大の発明といわれるコンピュータはいまや、あらゆるところに浸透し、社会インフラとして不可欠になっている。コンピュータの歴史はたかだか60年であり、本格的ビジネスに使われるようになってからでも40年しか経っていない。しかしその発達は加速度的に進み、とくにここ10年間にインターネットの普及とともに世の中を大きく変えた。この発達は半導体などの科学技術の発展とその利用技術によって支えられてきた。コンピュータを実際にどのように使って役立てるかという技術を情報技術(IT;Information Technology)と呼んでいる。そして情報社会を推進する原動力となるのがIT産業である。
ここでは、コンピュータ発達史の概略と、ITビジネスの現状および将来について考察する。
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