近年、多摩川の水がきれいになって、いろいろな魚が遡上するようになった。4月の声を聞くと、ここ東横線鉄橋の下にある調布堰では魚がさかんにジャンプして堰を乗り越えようとがんばっているのを見ることができる。
昨年(2007)は稚アユが川のヘリの魚道らしき斜面を這い上がったり、堰を果敢にジャンプしたりするのを目撃したので、今年も出かけてみた。奇しくも去年と同じ4月11日だったが、去年と同じ場所に行くと、堰ではダイナミックなジャンプをしている大きな魚の群れがいた。(魚には詳しくないので、あとで調べたらマルタウグイらしい。)
すでに成魚らしく体長20cm以上はあると思われる。とにかく、いくらでもピョンピョン飛び出してくる。なかにはちょっと失敗して、コンクリート壁に激突するものもいるが、増水で堰の落差が比較的小さいのでなんとか無事に上っているようだ。このままさかのぼって瀬を探してそこで産卵するという。
4月15日、こんどはアユが跳んでいた。体長数センチの稚魚だが、これも元気にジャンプしている。水の中に黒々と群れをなしたアユの魚影が見える。これがいっせいに飛び出してくる。ちょうどアユの遡上を調査中で、聞いてみるとここ1か月で10万尾以上が遡上したという。昨年は多摩川だけで250万尾が遡上したというからこれからどんどん上ってくるのだろう。
人間から見れば春の風物詩だが、魚たちにとっては生き残るための決死のジャンプである。(2008.04.15) |
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