鳥を撮 る
地球上の生き物で鳥類ほど魅力的な存在はありません。子供のころは空を飛んでいる鳥を見て、自分も飛べたらいいなあ、と思ったこともありました。今は高所恐怖症ですが、それでも野鳥を見かけるとついレンズを向けたくなります。
幸い日本では鳥がたくさんいて、街中でもいろんな鳥に出会えるし、海や山に行けば必ずなにがしかの鳥を目にします。そしてそれらを追っかけまわしている「とっとりぞく」という種の人間がたくさんいます。べつに鳥取県の人ではありません。この人種は「鳥をとる人」のことをいいますが、「鳥を捕る」のではなく「鳥を撮る」という平和的な人間たちです。こよなく鳥を愛するあまり重いカメラをぶら下げて、日がな一日池のほとりで鳥がやってくるのを辛抱強くじっと待ち続けているような人間が「鳥撮族」です。
そんな人種のはしくれとして、ここ数年撮ってきた鳥たちをまとめました。
2020.04.01
【水辺にいる鳥】
■カワセミ(翡翠)
なんといっても野鳥ナンバーワンの人気を誇る。カワセミのいるところ三脚が林立する。
ヨーロッパ、アフリカからインド、東南アジアにかけて分布する。日本では北海道は夏鳥だがほかの地域では一年中留鳥として見られ、海岸、河川、湖、池などの水辺に生息する。餌を採るときは木の枝の上などから水中に飛び込み、魚や精製昆虫、エビ、カエルなどをくちばしにはさんで捕らえ、元の場所に戻ることが多い。エサ取りのときは動きが俊敏なのでなかなか撮影しづらいが、枝などに止まっているときは比較的じっとしてくれる。

この個体は下のくちばしが赤いためメスと考えられる。
(大田区・洗足池)

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■サギ(鷺)
サギは比較的よく見られる大型の鳥で、世界中に広く分布する。日本ではダイサギ、チュウサギ、コサギ・アオサギ、ゴイサギなど19種があり、そのうち16種が繁殖するという。河川、湖池沼、湿地、海辺などに生息する。あまり人間を気にしていないようで、近くに寄っても逃げないので撮影はとてもラク。
■アオサギ

(墨田区・清澄庭園)

(大田区・洗足池)
■コサギ

コサギはほかのサギに比べるとマメにえさを探して歩きまわるといわれる。(大田区・洗足池)

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■ダイサギ

悠々と浜辺を歩く  (伊豆下田・多々戸浜)

川の中州に集う群れ  (多摩川)
■カワウ(川鵜)
鵜飼でおなじみの鳥。これを飼いならして訓練して使う。
世界中に広く分布し、日本では本州、四国、九州に繁殖地があり、年間を通じて同じ場所に生息する。

群れをなして樹上で休む光景  (東京港野鳥公園)

泳ぐ姿。胴体の多くの部分が沈んでいるのが特徴。羽毛の撥水力が小さいためとか。そのかわり潜るのは得意。    (多摩川)

濡れた翼を乾かしている?  (浜離宮庭園)
■オオバン(大鷭)
日本の全土で湖沼・湿原・水田などに生息。黒いからだに赤い目が印象的。

(多摩川)

(上野・不忍池)
■ユリカモメ(百合鴎)
ユーラシア大陸北部や英国、アイスランドなどで繁殖し、冬にヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアに渡って越冬する。日本では冬鳥として全国の海岸や河川、沼地などに渡来する。通常大きな群れをなしている。

(大田区・洗足池)

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■セグロカモメ(背黒鴎)
ユーラシア大陸の中部から北部や英国、北米大陸北部などで繁殖し、日本には冬鳥として渡来する。普通によく見られる大型カモメ。

(上野・不忍池)
■ハクセキレイ(白鶺鴒
日本では、かつては北海道や東北地方の北部でのみ繁殖していたが、20世紀後半になってから繁殖地を関東・中部に広げ、現在では東日本では普通にみられるようになった。主として水辺に棲むが、川だけでなく用水路などの水辺が近くにあれば畑や市街地でも観察できる。

(多摩川)

人を恐れず目の前を歩く  (大田区・城南島)
■マガモ(真鴨)
北半球の冷帯から温帯にかけて広く分布し、北方で繁殖するものは冬季は南方への渡りを行い越冬する。日本では、北海道から南西諸島まで冬鳥として全国的に渡来する。湖池沼・河川・海岸に生息する。

つがいで泳ぐ。上がオス (大田区・洗足池)
■オナガガモ(尾長鴨)
ユーラシア大陸の北部とアメリカ北部の寒帯から亜寒帯にかけての地域で繁殖し、冬季はユーラシアおよび北アメリカの温帯から熱帯地域やアフリカ北部に渡って越冬する。日本には冬鳥として飛来する。
つがいで休む。手前がオス (大田区・洗足池
■キンクロハジロ(金黒羽白)
カモの仲間で、ユーラシア大陸で繁殖し冬季に南下して越冬する。日本では九州以北に冬鳥として渡ってくる。湖池沼、河川などに生息する。

(大田区・洗足池)
ハマシギ(浜鷸)
ユーラシア大陸と北米の北極圏沿岸のツンドラ地帯で繁殖し、冬季に南下して越冬する。日本では冬鳥として全国各地に飛来する。干潟や砂浜、河口などに生息する。

(東京港野鳥公園)
キアシシギ(黄足鷸)
シベリア東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬季に東南アジア、南太平洋諸島、オーストラリア、北米大陸南部から南米にまで渡って越冬する。日本でも途中に通過するものが多く、渡りをするシギ類のなかで最も普通に見られる。干潟や砂浜、磯、水田などに生息する。

(東京港野鳥公園)
セイタカシギ(背高鷸)
ヨーロッパ、アフリカ、アジア南部に広く分布する。日本ではかつて旅鳥(渡り鳥)とされていたが、1970年代になって埋め立て地が増えたことから東京湾、伊勢湾、三河湾周辺での繁殖が確認され、現在では全国各地で留鳥として定住するようになったという。湿地、干潟、湖池沼、水田などに生息する。

(東京港野鳥公園)
【人里にいる鳥】
■スズメ(雀)
西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い地域に分布するが、寒い地方にはおらず、北緯60数度が北限と言われる。一方でヒマラヤ山脈より南のインドにはおらず、またアメリカではイリノイ州の一部に生息が確認されているだけという。日本では人家のあるところ必ず生息しているほど身近な存在だ。しかし近年、まちなかではその姿がずっと減ってきている。心配なことだ。

スズメのなる木?
■メジロ(目白)
スズメより少し小さく、緑色の背中と暗褐色の羽を持ち、目の周りに白い輪があるので非常に見分けやすい。東アジアから東南アジアにかけて広く分布する。花の蜜を好むので花の咲く時期に現われるが、生い茂る葉の中にいると体の色が保護色になって見つけにくいことがある。

花の蜜を吸う

カメラ目線?
■シジュウカラ(四十雀)
東アジア、ロシア極東に分布する。市街地の公園や人家の庭などを含む標高の低い山地の林のなかに生息する。住宅地では電線に止まって「ツピーッ ツピーッ」とよく通る高い声でさえずる姿を見かける。

「ツピーッ ツピーッ」と大きな声でさえずる
■オナガ(尾長)
アジア東部とイベリア半島に分布。日本では本州中部と北部の山地の林や人家周辺に留鳥として生息。
■ヒヨドリ(鵯)
生息分布がほとんど日本に限られているので、普通にどこでも見られる。ボサボサの頭ですぐに見分けがつく。かなりやかましい声で鳴くし、花の咲く樹木にやって来ては花を食い散らす。あまりカワイくない鳥のひとつ。
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■ムクドリ(椋鳥)
日本国内全域に分布し、普通によく見られる。雑食性で、植物の種子、果実や虫の幼虫などを好む。ヒヨドリと同じく人に近いところで生活している。

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■ツグミ(鶫)
夏季にシベリア南部や中部で繁殖し、冬季に日本に渡ってきて越冬する。日本全国で見られるが、平地から山地にかけての森林、草原、農耕地に生息する。市街地にもやって来るようだ。
■キジバト(雉鳩)
ハト目ハト科キジバト属でヤマバトとも呼ばれる。日本では国内で繁殖する留鳥。本来は山岳地帯に生息していて、狩猟鳥に指定されていたが、都市部での銃猟が制限されるようになってから街中で普通に見られるようになったといわれる。名前の由来は体の色がキジの雌に似ているためという。朝からホーッホホホと、かなりやかましく鳴く。電線上につがいでとまっていることも多い。
■モズ(百舌鳥)
日本全土に分布する。食性は動物食で、昆虫、節足動物、甲殻類、両生類、小型の爬虫類、小型鳥類、小型哺乳類などなんでも食べる。モズは捕らえた獲物を木の枝に突き刺して保存する習性があり、「モズのはやにえ」という。また、様々な鳥の鳴き声をまねた、さえずりをすることから百舌鳥の和名が与えられたという。
■トビ(鳶)
タカ科に属する最も身近な猛禽類。ユーラシア大陸からアフリカ、オーストラリアにかけて広く分布する。日本に生息するものは留鳥。餌を探して大きく輪を描くように上昇気流に乗って飛翔する。餌を見つけると急降下して捕らえる。餌として、動物の死骸やカエル、トカゲ、ネズミ、ヘビ、魚などの小動物を捕食する。ときには人間サマの弁当をかっさらうこともある。「ピーヒョロロ」という鳴き声はよく知られている。
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