Apple流修理法

3年くらい前に購入した、Appleの"iPod touch"というメディアプレイヤーを使っているが、急にフリーズして動かなくなった。どのボタンを押しても反応しないのだ。
この製品は音楽やビデオのコンテンツのほか、Webやカメラ、動画、メールなどのいろいろな便利機能をもち、ボディーのサイズも手ごろできわめて便利なシロモノである。
IOSを搭載しているので、いわば電話のない"iPhone"のようなものだ。
音楽などのコンテンツはiPhoneやiTunesと連携して管理する。当方はWindowsPC上のiTunesと連携させてコンテンツを管理しているので、iPodのIOSのバージョンアップもPCから行うことになる。
そのバージョンアップをしている最中にiTunesとiPodがフリーズしたのだ。以前にもバージョンアップをしたことがあるが、問題なくできた。とにかく、まったく手に負えないのでAppleの修理に出すことにした。
修理には5,6日かかり、見積りは1万6000円という。スマホなどの故障を修理するのは結構高いことが多いので、こんなもんか、と思って、クロネコヤマトの集配で送り出した。ところが、2日後にAppleから「修理が完了したので返送する」というメールが来た。エライ早いなと思って文面を見ると、「不具合のため製品を交換する」というのだ。
しかしどんな不具合だったのか、なんの説明もなく一方的な交換だったのだ。送られてきたのはまぎれもなく新品のiPod touchだった。本来の価格は3万5千円くらいするので半値で買い替えたことになる。
あちこちキズのついたモノがピカピカの新品になったので、ラッキー!だったのだが、なぜ交換になったのか、その理由がはっきりしていないため、なんとなくスッキリしないのが本心である。
修理には手間がかかるためにまるごと交換したほうがラクだし、"iPod touch"はすでに新型(第8世代)がでているので、その直前のモデルの在庫を減らすためにも交換する、というのがAppleの修理に対する方策なのか?多くのユーザーにとっても特に文句はないだろうと踏んでいるのかもしれない。しかし、やはり不具合の原因や対処についての説明は必要だろう。まずいところを隠蔽しておいて、交換すればいいだろう、というのは誠意があるとは言い難いし、GAFAの傲慢さが垣間見える。
まあ、それでも今回はモヤモヤしたところはあるが、再設定やiTunesとの同期作業によるコンテンツの復元もできて機嫌よく使っているので、とりあえずは矛を収めよう。
(2022.01.26)