掃除機掃除用掃除機

長年使用してきた紙パック式の掃除機が突然壊れた。使っていたら急にモーターの回転が遅くなって、微かではあるが特有の焦げるようなにおいがしてきたのである。これはいかん、と直ちに止めて紙パックの中のゴミの量を調べたが、満杯というほどではなく、試しに新しい紙パックに替えてみてもモーターの回転は上がらない。においが出る以上、このまま使うのは危険なので、廃棄することにした。相当の年代モノで底面に貼ってあるシールを見たらなんと!1991年製だった。30年以上も働いてくれたのだ。
そもそも、我が家ではこの手の家電製品の持ちがよく、20年使っているなどはザラである。まさに耐久性を誇る日本製品の面目躍如たるものがあるが、それに加えてメンテナンスの良さも効いているのでは、と自負するところである。と言っても、メーカーの指定する「お手入れ法」をちゃんと守ることくらいしかできないのだが。それでも、やる・やらないでは大きな差がでる。たとえば、掃除機やエアコン、換気扇など空気の流れを使って機能を発揮するものでは必ず防塵フィルターが存在する。このフィルターをマメに清掃や交換することはユーザーに求められる最少の義務である。これを怠ると埃や油がフィルターに目詰まりして空気の流れが阻害されるためモーターなどに負担がかかり、本来の機能を十分に発揮できないだけでなく、全体の寿命を縮めることになる。
そんなわけで早速、新しい紙パック式掃除機を注文した。いま、掃除機はサイクロン式が主流だが、あえて紙パック式にするのは理由がある。集まったゴミの捨て方が簡単だからだ。紙パックをそのまま捨てればいい。サイクロン方式などではゴミをなにかほかのものに移してやる必要がある。これが結構めんどうで、たいていはゴミが散らかったり埃が舞い上がったりして、せっかくの掃除もフイになることも多い。実は、我が家ではロボット型掃除機とサイクロン式も使っていて、そのゴミを紙パック式機で吸い取って処理をしているのだ。ついでにフィルター掃除もやっている。したがっていつもベストコンディションの状態にある。要するに、掃除機掃除用掃除機である。そのために紙パック式は必須なのだ。
(2022.02.23)