Bruetoothワイヤレス・イヤホンやヘッドホンを使うことが多くなって便利になったが、一方で困るのは、電池の容量だ。
ほとんどが連続再生時間が2~3時間と短いので、いきおい複数個のイヤホンを用意してとっかえひっかえ使うということになる。本体が物理的に小さく、電池も極小のものと思われるので仕方のない話ではあるが。
こういったイヤホンやヘッドホンでは、接続状態や充電を促すサインが出る。多くは音声だがピンポン音もある。音声の場合は多くが女声で、モノによって個性がある。外国製のものはだいたい暗いオバサン声で”Battery
Low”、”Power On”、”Connected”、”Power Off”などと言うのだが、低音に加えてモゴモゴと歯切れが悪く「バチリロウ」「パワロン」「キネクト」「パーロフ」などと、初めのうちはよく聞き取れない。一方、日本製のもの(例としてNAGAOKA製)は明るいオネエサン声で「電源が入りました」「接続中です」「接続しました」「接続が切れました」「充電してください」と明瞭である。しかも、「充電してください」を放っておくとそのあと何回も催促し、「充電してください!」から「充電してくださいっ!!」とだんだん声が険しくなってくる、という念の入れようなのだ。こっちも、つい「わかったわかった!」とそれに従うことになる。このようにきめの細かいところはいかにも日本製である。
しかし、すぐに「バチリロウ」となるのは使いづらい。世界的に電力需要が急増しているなかで、電池は戦略的核心技術である。
なかでも持ちのいい電池の開発は世界中で待たれていることだ。激しい競争の末にそれを実現した国が今後大きな力を持つことは確かである。
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