NTTフレッツ光の利用者はご用心! |
NTTのフレッツ光回線を他の通信業者に開放する「光コラボ」により、いろんな業者がNTTからの乗り換えを勧誘する電話や直接訪問などをやっている。そのほとんどは詐欺まがいの騙しビジネスである。これまでは「必要なし!」といってパシッと一言のもとに撥ねつけていたのだが、先日、危うく騙されそうになった。それは、電話でなく直接やってきた。そいつは「この地域の光回線の高速化工事が終わったので、モデムを交換できますよ」という。名刺は聞いたことのない会社名だったが一応NTT関連を謳っている。実は当方の光回線はすでに「ドコモ光」に転換している。これは前回のスマホ更新時に半ば強制的に転換させられたようなものだが、もともと決済をNTTグループ一括で行う「NTT
Mylink」というサービスに加入していたので、手続き的には「お客様ID」を移管するだけで済んだのである。しかも「ドコモ光セット割」という割引が適用されて「まあいいか!」と満足していたのだ。
そこへ、高速モデムの話が来たのである。いまの環境でそれほど不便ではないが、無料でモデムを交換する、という”NTTの申し出”なら「ちょっと乗ってみるか」くらいに思って話を進めることにした。というのも、現行のモデムは光回線開通時にNTTが設置していったので、それは普通だろうと思ったのだ。 まず、モデム設置の作業日を決めてその後に接続・設定をするという。しかしそのときに、おかしいと思ったのは、現在のモデムはNEC製だが、新しいものはソニー製なのでその関連の担当者が設置に来る、と言ったことだ。そこで「これはSO-NETかもしれない」とピンときた。SO-NETは電話で何回も断っているし、ネット上でも評判の悪質業者だ。 すでにドコモに転換済みだと告げて、これはどうなる?と聞くと、それは元どうりになるという。NTTにもどるのか?と訊くと、あいまいになり、「まあ、そうなる」というのだ。 とりあえずは、日程を決めて翌週月曜日ということになった。ところが、その前日になって妙な郵便物がきた。差出人を見ると、案の定「SO-NET」だ! 中には契約書類などが入っている。これではっきりした。NTT本体を騙って、実際にはSO-NETの契約をさせようとする紛れもない詐欺だ。 作業当日、自称NTTは作業員を連れてやってきた。そこで、SO-NETから書類が来ていることを告げ、これは受け入れられない、と一蹴した。一緒に来たSO-NET作業員は事情が分からず、作業中止ということで帰っていった。残った自称NTTに、初めからSO-NETと言えば取り合わなかった、というと平身低頭の態で去っていった。 このような光コラボにおける騙しの事件は頻発している。大体が一般の人にはどういうことなのかよくわからないことだが、通信料金が安くなるなどの甘言につられて言われるままに契約してしまうのだろう。昨今の特殊詐欺のように手口が巧妙になっているのがわかる。今回も、強引にモデムを置いていって、あとから契約拒否をできにくくする魂胆だったと思われる。たまたま書類が先に届いたために、騙しであることがバレたのだ。 いずれにしても、世の中、詐欺を働く輩はゴマンといるのだ。このような連中を根絶やしにすることは不可能である。騙されるほうが悪い、というのは理不尽ではあるが、その通りかもしれない。 奇しくも、今日6月12日、米朝首脳会談が行われている。騙しの権化である北朝鮮がどんな騙しを仕掛けてくるか、世界中でしっかり監視をしなければならない。 (2018.06.12) |