我が家の地域(世田谷区南部)の上空は羽田空港から九州・四国・中国地方各地の空港への飛行ルートにあたっていて、はるかかなたの高い空を飛んでいる爆音と機影を認めることができる。
ところが最近になってごくまれに、これまでにないルートを低空で飛ぶ旅客機の姿を見るようになった。低空のためエンジン音はケタ違いに大きく、機体もはっきりわかるのである。これまで2回目撃しているが、定期の飛行ルートでないことは確かで、いったいなんだろうと不思議に思っていたのだが、その正体が明らかになった。
つい4日前に大きなジェットエンジン音がして飛行機がやってくる気配がした。あわてて家の外に飛び出したのだが、残念ながら目撃できなかった。しかしこのときは、すぐにFlight
Trackerアプリで調べたところ、たしかに我が家の上空付近を飛ぶ飛行機を確認し、それはJAL628便(熊本→羽田)のボーイング767機であることがわかった。しかし、通常はこんなルートは飛ばないはずである。そこで航跡を表示させると、なんとこの飛行機は熊本空港から羽田空港のB滑走路への着陸を目指していたのが、どういうわけか着陸をやり直していた(ゴーアラウンド)ことがわかった。そのままアプリでずっと追跡していると、B滑走路を離陸してから大田区上空を1000メートル以下と思われる高度で北西方向に進んで自由が丘あたりで北方向に曲がりその後世田谷区・中野区を経由して文京区・台東区から江東地区を経て東京湾にでて、今度はD滑走路に向かい、東側から着陸した。その間約20分、無事に到着した模様だった。
なんらかの理由で着陸を断念し、再び上昇して再着陸を試みていたのだ。
ということは、以前目撃したときもゴーアラウンド機だったと思われ、緊急用の飛行ルートだったわけだ。
羽田空港では、オリンピックに対応するために大幅な増便が予定されており、飛行ルートの変更や新設が検討中である。それによると、新宿・渋谷といったこれまで避けてきた地域の上空を通過するルートができるという。騒音対策のため、飛行高度は700メートル以上とされているが、空港に近い品川区大井町付近ではより低空(約300メートル)となり騒音の影響が大きくなることは避けられないらしい。
新ルートは2020年3月に運用開始とのことだが、それに先立って今秋からテスト飛行が始まるという。当初は軽飛行機を使い、最終的には旅客機を使用するという。これまで禁止されていたルートが解禁になることから、ルート周辺住民からの苦情が出てくることは間違いない。国交省のかじ取りが注目だ。
(2019.08.03)
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