Googleのお節介

GAFAという怪物が世界を牛耳っている。GAFAとは米国のIT企業であるGoogle・Apple・Facebook・Amazonのことだが、いずれもがインターネット技術をフルに駆使した通信サービスインフラを武器に、ここ10年くらいの間に急速にのしあがってきたものだ。その影響力は大きく、現に我々の生活環境に深く浸透してきているのを実感している。
各社の主たる業務(サービス)は、
・Google 情報検索エンジン、オンライン広告、投稿サイト運営
・Apple コンピュータを含む各種端末機器とソフトウェア開発
・Facebook SNS(Social Networking Service)運営
・Amazon インターネット通販サイト運営
などだが、共通するのはインターネット上で商品やサービス、情報を提供する環境(プラットフォーム)を形成していることで、これにより世界中の一般消費者(consumer)に著しく影響を与え、巨大な市場を作り上げたのだ。
このプラットフォームでは、一般ユーザーがいつでも、どこでも、容易に使えることを最も重要な前提としている。それがモバイル通信であり、そしてユーザーが各サービスにアクセスする手段としての端末機器(スマートホンなど)である。とくに、モバイル通信の技術は国家戦略として位置づけられ、各国でその高速化の開発にしのぎを削っている分野である。なぜなら、情報収集・処理能力は安全保障にも関わってくるからである。

GAFAはこのような情報収集と処理能力を使って、それぞれ世界中のユーザーの住所氏名や年齢、購買履歴、趣味嗜好や興味関心といった個人情報を管理しており、いわゆるビッグデータとして独自に分析・活用している。当然ながら、このような膨大な個人情報を一部の企業が独占することを問題視して規制する動きもある。

GAFAに限らず、現在の情報収集と分析能力のすごさは日頃インターネットを使っていれば、そこかしこに見ることができる。ユーザー個人に対して送りつけてくる広告や通知などがそれで、収集した過去の購買履歴から類推したのだろうが、いろいろな商品のポップアップ広告が頻繁に表示されるといった不測不要の情報が殺到するのだ。実に煩わしい。

さらにGoogleに至っては、検索ロボットを放って世界中のウェブサイトを調べまくる。それだけならまだよいが、そのウェブサイトになんだかんだとお節介を焼いてくるのだ。ページの解析をしてくれるのはありがたい面もあるが、それが高じて”指導”が入るのだ。当サイトに対する”指導”で多いのが、「Mobile Familierではありません」というものだ。つまり、モバイル端末用にできていないということだ。それは当然で、まだスマホなどというものが存在しなかった頃からPCを対象にして作ってきたのだから。したがってページ幅が大きく、スマホの画面幅でははみ出したり、文字が読みにくいことになる。当サイトでは写真を多用しており、鑑賞に耐える必要最小限のサイズに統一してある。ページ幅を小さくできないのは写真が原因であることはわかっている。スマホ画面用に写真を縮小して試作してみたが、結局つまらな〜いページとなった。Googleとしては「このままだとモバイルユーザーに見てもらえなくなりますよ」という親切ごころかもしれないが当方としては小さな写真でつまらないページにするよりも、大きい写真をPCユーザーに見てもらうほうがうれしいのだ。それでも、”指導”に従って<meta name="viewport" content="width=device-width">スクリプトを挿入したり、写真のないページの幅を縮小しているが、完全に解決はしていない。ただ、これから作るものはなんとか”指導”に沿うように工夫をしようと思ってはいるが。。。
(2020.12.04)