旭山動物園・富良野 2014.07.21~23

巨大なポプラの木と右遠方に大雪山系の山々 東旭川旭生付近

北海道の旭山動物園、富良野に行くことになった。ほとんどの学校で夏休みが始まったその日だったが、やはり空港はKidsの姿が目立ち、旭川行きのB767機も満席だった。

旭川にはそのむかし、東京から自家用車で来たことがある。道路が空いている夜中に走ろうと、会社が終わって夕方に東京を出立し、東北道を北上して仙台を通り、国道4号線にはいって盛岡で休憩。「わんこそば」を食べたあと真っ暗な4号線をさらに北上して青森に着いたときは日付が変わっていた。車中で仮眠して朝いちばんの東日本フェリーで津軽海峡を渡った。函館上陸後、国道5号線を走る。大沼を通り、森で名物の「いかめし」を食べて倶知安-小樽経由で札幌に到達した。1泊ののち札幌から国道12号線を走って旭川に来たのだ。そのあと層雲峡まで行って引き返し、札幌まで帰ったので、旭川にはほとんど滞在していない。今回が初めての旭川なのだ。因みにそのときは札幌で1泊後に苫小牧まで国道36号線で南下し、苫小牧港からフェリーに乗ってクルマともども晴海埠頭まで帰ってきた。夜中の津軽海峡は大荒れで、1等船室で船酔いしてひどい目にあったが、夜が明けるとともに海は静まり、燦々と降り注ぐ日の光を浴びながらの絶好の航海日和となった。結局、クルマで1泊、札幌2泊、船中1泊の4泊5日を費やしたが、高速道路もまだ完成していないころで、ひたすらクルマを走らせるのに精いっぱいで、ろくすっぽ観光らしい観光はできなかった。それに比べればいまはラクチンである。それはいうまでもなく飛行機の威力だ。かつて日本中に地方空港をつくった結果、ほとんどが大赤字となり、ずさんな航空行政として批判されたが、その後航空料金も安くなり利用しやすくなって地方空港の本来の役割を果たしつつある。

北海道は広い。それだけに移動はたいへんだ。一般的には拠点まで空路や鉄道で行ってそこからは自動車による移動となる。JR旭川駅周辺には各地に向かうバスターミナルが整備されているし、旭川空港にも各地への直行バスの便がある。レンタカーでもいいが、バスのほうが気分的に楽である。旭山動物園には空港からの直行バスを利用すると所要時間35分で着く。

旭山動物園

旭山動物園は近年大人気の動物園だ。なにが人気かというと動物たちのありのままの行動を、檻の外から遠巻きにではなく、動物のすぐそばまで行って目の前で観察できるように工夫された施設になっていることである。たしかに水生動物たちの水中での動きが見られるのは本当に面白い。オランウータンや手長猿などの類人猿たちにも広い運動場が与えられていて、縦横無尽に高いところを駆け回ったりしているが、うっかりすると上からウンチやオシッコをひっかけられるというリスクもあるらしい。一方、猛獣などの陸上動物は一般の動物園とあまり変わらず、檻に閉じ込められているが草木のなかにいる。よく探さないとどこにいるのかわからないものもいる。昼間とあってほとんどの猛獣たちは寝っころがっていて活動していない。

フラミンゴの群れ

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アザラシ館
透明な筒っぽの中をアザラシが通り抜ける。

カバ館
巨大なカバの水底からのながめ。なかなかの迫力だ。
ほっきょくぐま館
水に飛び込んでくれるのを期待してずいぶんねばったが、ダメだった。
ユキヒョウ
暑さでグッタリ
ライオン
これも暑さでしきりに水を飲む
オランウータンの親子
昼寝中を子供に起こされてご機嫌ななめのオッカサン
大きなウサギ
ネザーランド・ドワーフ
オオワシ
王者の風格
カメラ目線のフクロウ
富良野

富良野のお目当ては丘に広がるラベンダー畑だ。旭川駅前から、ふらのバスのラベンダー号に乗って約1時間半でJR富良野駅に着く。ラベンダー畑のある「ファーム富田」へはさらに「くるるバス」というシャトルバスに乗るのがあまり歩かないで済むルート。
ファーム富田に着くとやはり大混雑だった。広大な丘の斜面の花畑に人々の列が続く。人を入れないように撮影するのは至難の技だ。

富良野盆地越しに十勝岳連峰を望む → パノラマ写真


手入れをする人たち。このおびただしい花を植え、維持管理する労力は大変なものだろう。

十勝岳(中央)左側に噴煙が見える。

観光列車「ふらのノロッコ号」が走る

帰路は富良野線で旭川駅まで1時間20分。
JR富良野線は富良野駅 -旭川駅 54.8km、駅数18駅(起終点を含む)。全線単線非電化路線。

富良野駅 富良野線と根室本線(滝川駅-根室駅448.3km)との接続駅

札幌-富良野間を走る夏季臨時特急「フラノラベンダー・エクスプレス」 キハ183系5000番台

同じく臨時特急「フラノラベンダー・エクスプレス」キハ183系5500番台。愛称「ノースレインボウ・エクスプレス」。右は普通列車旭川行きキハ150系

JR旭川駅 2011年11月に4代目駅舎として新装開業した。これによりホームは高架式となった。

駅前から伸びる繁華街 「平和通買物公園」