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東京港にレインボウブリッジと並ぶ名所となる橋が出現した。東京港のまさに玄関口にあたる江東区若洲海浜公園と中央防波堤外側埋め立て地と呼ばれる広大な埋め立て地をつなぐ全長2618mの東京ゲートブリッジである。海上をまたぐ長さが1618mで、レインボウブリッジや横浜のベイブリッジの2倍という巨大な橋である。構造はトラス橋となっていて、両側から恐竜が向き合っているような形がユニークだ。さっそく「恐竜橋」などというあだ名をもらっているが、このような形となったのは、東京港に出入りする大型船がくぐれる高さを確保することと、上空を通って羽田空港へ着陸する航空機への高度制限により、海面から54.6m以上および上空98.1m以下という両方から高さの制約があったためという。その結果、吊り橋ではなくトラス構造により、桁下を最高61m、橋梁最上部の高さを87.8mとして制約をクリアした。
この橋は東京港臨海道路の一部で、往復4車線のほかに歩道(内陸側)がつけられている。東京港臨海道路は大田区城南島と江東区若洲をむすぶ一般道で、城南島と中央防波堤はすでに海底トンネルでつながっている。東京ゲートブリッジの開通で、都心部を通らずに大田・品川地区と江東地区・千葉方面との短縮ルートができたことになり、都心部の渋滞緩和への効果が期待される。中央防波堤とお台場地区も海底トンネルでつながっていて、城南地区からレインボウブリッジや首都高を通らずにお台場に行ける。また江東地区からは東京ゲートブリッジ経由で首都高を通らずに羽田空港に直行できる。いずれもいまのところあまり知られていないルートなので、まだ空いていて走りやすいが、そのうちに知られるようになると混んでくるかもしれない。
クルマ以外のゲートブリッジへのアクセスは良くない。新木場駅から若洲公園まで都バスが運行しているが運行本数は少ない。 |
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建設は2004年の着工以来、8年の歳月をかけて行われた。工事の進捗に従い、その独特な姿が遠くからも見えるようになってきた。 |
羽田空港からみた建設中の姿。(2010年11月当時) |
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トラス橋というのは細長い部材を両端で三角形に繋いだ構造(トラス)を繰り返して桁を構成する橋で、鉄橋のもっとも一般的な形態だが、橋が大きくなるほどトラスも大きく複雑になる。
橋の下を行く船は東京都観光汽船の「御座船安宅丸」。 |
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歩道への昇降施設(若洲側)。対岸にもあるが下には降りられないので、橋上を往復しなければならない。最上階(9階)には展望台がある。
歩道の通行は10:00〜17:00。夏季(7月〜9月)の金曜と土曜は10:00〜20:00。 |
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歩道は橋梁部分のみにつけられている。この日は南風が強く、歩くのに難儀した。
→ 東京港パノラマ |
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お台場方向を望む。左後方には丹沢山系がかすかに見える。 |
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東京タワーを望む。本来の高さは333mだが、たまたま最上部アンテナの交換作業中で、この時点では高さが315mとなっているらしい。後方に新宿の都庁やオペラシティーも見える。 |
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中央防波堤外側埋め立て地の造成地。将来は大規模な公園ができるという話もある。中央の道路の先に城南島につながる海底トンネルの入り口が見える。この埋め立て地はまだどこに所属するのか決まっていないそうで、目下、大田区と江東区が領土権を主張して争っているという。 |
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若洲海浜公園から延びる防波堤は海釣りの施設となっている。(橋上より) |
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東側にある若洲公園ゴルフリンクス。天気が良ければ対岸にはTDRや遠く千葉の工場地帯が見えるはずだ。 |
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■上空を通過する飛行機たち |
橋の上空は羽田空港に着陸する飛行機がひっきりなしに通過してゆく。この日は風向きの関係で、橋の上空で大きく左に旋回してB滑走路に向かうようだ。飛行機見物には近くの城南島や羽田空港がより楽しめる。 |
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日本航空 Boeing 777
復活した鶴丸マーク |
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ソラシドエア
( 旧スカイネットアジア)
Boeing 737 |
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全日空 Boeing 747
すっかり少なくなったジャンボだがまだ健在。しかし今年中には退役の模様。
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関連ページ:羽田空港 |
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