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箱根登山鉄道はこれまで何度か利用したことがあるが、いずれも終点の強羅までの乗車で、途中下車したことはなかった。しかも、いつもハイシーズンとあって混雑がひどく、ゆっくり登山電車の雰囲気を味わうゆとりもなかった。今回平日を利用して箱根を訪れる機会があったので、強羅駅から箱根湯本駅までの各駅に途中下車してのんびり山を下ってみた。
とはいえ、写真を撮るとなると結構忙しい。電車を下りるとすばやく撮影ポイントを探し、つぎの電車が来るまでの15分たらずの間に歩き回らねばならない。しかし駅の周辺にはあまりいい被写体になるようなところは多くなさそうなので、鉄道に絞ることにした。それであれば、普通の鉄道と違ってこの登山鉄道には題材はたくさんある。外から電車を撮るほかに車内、とくに最前部や最後部から見る景色は絶景にちがいない。その代わり、その席を確保できる確率はきわめて小さい。そこで、午前中の箱根湯本行きであればチャンスはあるかもしれないと考え、強羅から9時台の電車に乗り込むことにした。各駅ごとに降りるので、都合6回乗り換えることになり、チャンスは6倍になる勘定である。フリーパスを持っていざ出発したが、早い時間帯とはいえ、人気のある席なのでなかなかチャンスがない。ところが、最大の山場である大平台のスイッチバック風景を撮って、ちょうどはいってきた電車の最後部車両に乗ると、なんとその特等席がまるまる空いているではないか!しかも電車は最新鋭の2000系でその席はクロスシートである。つまり運転席の真後ろに座ることになる。「しめた!」とばかりさっそく陣取らせてもらう。車内を見回すとガラガラで、ますます結構なコンディションである。この席は前を向いたままで最前部または最後部からの景色を見ることが出来る。箱根登山鉄道はわざわざそのように造ったに違いない。心憎い配慮である。かくしてカブリツキからの風景を心おきなく楽しむことが出来た。(2005.11.16)
強羅→彫刻森→小涌谷→宮ノ下→大平台→塔ノ沢→箱根湯本 スイッチバックの光景
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強羅駅の2形電車
乗務員がタンクに水を補給している。 |
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この路線は急カーブが多く、車輪とレールの摩擦を減らすために水を撒きながら通過する。そのための水タンクが最前部に取り付けられている。 |
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登山鉄道はブレーキが最大の安全対策である。ブレーキとして、車輪を止めるための電気、圧縮空気、手動(機械式)ブレーキのほか、圧縮空気で、特殊な石をレールに押し付けて停めるレール圧着ブレーキ(写真中央に見える)を装備している。 |
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山腹の湯けむり
強羅駅付近から |
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急カーブを曲がって小涌谷駅に接近する2000系電車 |
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強羅行き2000系
クモハ2005+モハ2203+クモハ2006の3両編成
小涌谷駅 |
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宮ノ下駅の2000系強羅行き
クモハ2003+クモハ2004の2両編成 |
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宮ノ下を出発して急カーブを小涌谷へ向かう。 |
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宮ノ下駅からの風景
紅葉はあまり鮮やかでない。
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急カーブ
2両編成の後の車両から前の車両がこのように見えるのは相当な急カーブ。
この急カーブを曲がるために車両の長さは15mと小型に造られている。 |
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大平台駅は
スイッチバックの駅 |
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駅終端部
行き止まりになっている。
一旦入線した電車はバックして進行方向を変える |
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左の線路を登ってきた電車はバックして右側の線路にはいり、大きく曲がって強羅方面に向かう。
右の線路からきた電車は左側の線路にはいって箱根湯本に向けて坂を下ってゆく。
詳細はこちら |
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大平台駅にはいってすれ違い交換する2000系電車。
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大平台を過ぎるとトンネルや鉄橋が多くなる。(車内最後部から写す) |
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大平台駅と搭ノ沢駅の間にある出山信号場のスイッチバック。ここでは乗降できない。
左が強羅方面、右が箱根湯本方面。 |
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バックしてここから最前部になる。
下り線路にはいったところ。上下線の高さの違いがよくわかる。
ゆれが激しく、画像がブレてしまった。
ここが80パーミルの急坂。(右下に標識がある) |
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トンネルにはさまれた鉄橋を渡る。 |
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塔ノ沢駅
ホームから直接行ける深沢銭洗い弁天。 |
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塔ノ沢駅はトンネルにはさまれている。強羅行き電車が到着。 |
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中間電動車モハ2203形。
箱根登山鉄道の車両は急勾配を登るために、すべて電動車となっている。 |
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トンネルの勾配を下りてくる箱根湯本行き電車。
塔ノ沢駅 |
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山から下りてきた1000形電車。
箱根湯本。 |
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箱根湯本駅で折り返して再び強羅に向かう。 |
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とたんに80パーミルの急坂 |
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小田急の急行列車も乗り入れる。
※現在は急行の乗り入れはなくなり、4両編成の普通列車が乗り入れるようになっている。
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最新鋭特急車両
50000形
VSE(Vault Super Express)
Vaultとは「ドーム型の天井」という意味とのこと。 |
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三線軌条
箱根湯本〜小田原間は軌間(レール幅)の異なる電車が走行するため、線路には3本のレールが敷かれている。内側を小田急、外側を箱根登山鉄道の電車が走る。そのポイント部分は複雑な構造をしている。 |
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ポイント部分を渡ってくる小田急電車。 |
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