B-727
米国ボーイング社が開発した短中距離用ジェット旅客機のベストセラー機。1963年2月に初飛行以来、生産中止になった1984年までに1832機が製造された。ジェットエンジンを3基搭載した航空機としては最初のもので、3基とも機体の尾部に置かれている。そのために水平尾翼を垂直尾翼の上部に取り付ける、T字尾翼を採用している。さらに離着陸性能向上のために、主翼には強力な高揚力装置(スラット、フラップなど)を備えていた。これらの装備により上昇・下降の運動性能はきわめて優秀で、登場した初期にはパイロットの技術が追いつかないほどだったといわれている。
日本では、日本航空、全日空、日本国内航空が採用したが、1966年2月に全日空機が羽田沖に墜落した事故や、1970年の日本航空機のよど号ハイジャック事件など、B-727機にまつわる記憶はいまだ薄れていない。


着陸  1981
上昇中  1981


旧ターミナルビル展望デッキから  1975