米国マグドネル・ダグラス社が開発したワイドボディーの3発ジェット旅客機で、1970年初飛行、1971年8月にアメリカン航空で就航した。1989年の生産終了までに446機が製造された。DC-10は同時期に登場したロッキード社のL-1011トライスターとの間で熾烈な販売競争を繰り広げた。最終的にロッキード社が旅客機部門から撤退したために、DC-10が勝利を収めたものの、新しく台頭してきたエアバスA300シリーズに追われる格好となった。
この機体は、3基のエンジンのうち2基を主翼の下に吊り下げ、第3エンジンを機体後部の上に搭載するという特徴ある形で目を引いた。
日本では日本航空が1976年に導入し、南回りヨーロッパ線やアンカレッジ経由ニューヨーク線、東南アジア線で活躍したが、2005年10月に全機退役となった。日本エアシステム(JAS)でも1988年に国際線進出のために採用し、シンガポール、ホノルル、ソウル線で使用された。 |
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