西伊豆堂ヶ島
西伊豆堂ヶ島 2015.01.13
伊豆半島西海岸は大小の小島が浮かぶ独特の景観を見せている。伊豆半島は2000万年前には本州の数百キロ南にあった海底火山群だったのが、フィリピンプレートの北上とともに約60万年前に本州に衝突していまの半島の形成が始まったとされる。その後海底からの隆起や火山活動が盛んになり、20万年前に現在の伊豆半島の形となったという。隆起したことで本来海底に没しているはずの海底火山群が現れ、変化に富んだ海岸線や溶岩地形などほかでは見られない景観を作りだした。不思議な形の島が点在するさまは地球の営みによって作られた芸術ともいうべきものだ。伊豆半島は衝突後もずっと本州を押し続けているらしい。いま小笠原諸島近くでは海底火山が噴火して溶岩が新しい島を作り続けている。また遠い将来には太平洋プレートに乗ってハワイ諸島が日本の近くにやってくるという説もある。まさに地球は生きているのだ。西伊豆の海岸で目の前に広がる絶景を眺めていると地球のなせる業に驚嘆するばかりだ。

奇岩の連なる崖っぷちに建つホテルと手前のピンク色のホテルからの眺望(下)

海中に両側から洲が伸びているが、潮が引くとつながって左の島に渡れるという。トンボロと呼ぶそうだがこの日は残念ながらそこまで潮は引かなかった。
浮かぶ島々

駿河湾越しの南アルプス遠望

部分拡大画像 雪をかぶった3000メートル級の峰が連なる
洞窟巡りクルーズ

海岸線には巨岩が立ちはだかる。そのうちのいくつかは洞窟が口を開けていて、遊覧船で中にはいることができる。

洞窟の入り口

洞窟に進入

天窓洞:天井にぽっかり穴が開いている

堂ヶ島の夕日

堂ヶ島は夕日の景勝地とのことで、太平洋に沈んでゆく太陽を最後まで見届けることができる。

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西伊豆の富士山
駿河湾越しに西伊豆から眺める富士山は海抜0メートルから標高3776メートルの雄大な山容の姿が魅力的だ。まさに日本のシンボルにふさわしい。
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