熊野本宮大社
熊野本宮大社創建は定かではないが、言い伝えでは崇仁天皇の時代(紀元前33年前後)ともいわれている。現在の社殿は山の上にあるが、これは明治になってから移設されたもので、それまでは熊野川の中洲(大斎原(おおゆのはら)と呼ばれている))にあった。それが明治22年(1889)に起きた熊野川の大洪水のために一部を残して流されたために、残った社殿を明治24年に現在地に遷宮したという。遷された社殿は第一殿、第二殿(第一殿と同じ建物)、第三殿、第四殿の3棟で、6柱の神々が祀られている。
・祭神 【本地仏】
第一殿:熊野牟須美大神【千手観音】・事解之男神
第二殿:速玉之男神【薬師如来】・伊邪那岐大神
第三殿:家都美御子大神【阿弥陀如来】
:第四殿:天照大神【十一面観音】
このうち第三殿の家都美御子大神(けつみみこのおおかみ:スサノオノミコト)が主祭神である。
大洪水で流された8柱の神々は旧社地の大斎原に建立された祠に合祀されている。

上記の3棟の社殿は第一・第二および第四殿は享和年(1802)、第三殿は文化7年(1810)の建立と判明していて、いずれも重要文化財に指定されている。


大鳥居 熊野本宮大社入口

鳥居をくぐると参道があり、急な階段の先に神門があって社殿につながる。
うっそうとした杉木立のため暗く、ストロボ発光により雨粒が写りこんで神秘的な光景となった。

拝殿 基本的にはここで参拝をする。

神門 苔のはえた檜皮ぶきの屋根が古さを醸し出す。
この先の内陣では撮影禁止とあるので、社殿の写真は控えるが、3棟の社殿があって、真ん中の社殿(第三殿)には覆いがかけられており、改修中の模様。いずれもかなり古そうな建物で、他の2大社とは雰囲気がまるで違い、もっとも荘厳さを感じさせる。

熊野川
熊野川は大峯山脈を水源とし、奈良県、三重県、和歌山県を流れる一級河川で、本来は新宮川という。熊野本宮が熊野川の中州に建立されていたこともあって、下流の熊野本宮大社から速玉大社の間は世界遺産に含まれている。川幅は広く水量も豊富で堂々たる川である。
(以下はバスの車窓から撮った写真)

川沿いにある岩壁。この岸壁にも滝がある。(画面にマウスを置いてください)