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東京地下鉄では有楽町線用車両として10000系を新造した。そのお披露目撮影会が新木場検車区で行われた。こういった撮影会は鉄道会社ではよく行われていて人気があるらしいが、これまで行ったことがなかったので出かけてみた。
検車区は新木場駅から2kmほどの荒川河口に面したところにある。駅前からバスに乗ろうと思ったがすでに長蛇の列が出来ている。運動不足対策を兼ねて歩くことにした。以前にクルマで来たことがあるので場所はわかっている。会場につくとこれまた受付に行列ができている。娯楽で遊びに来ている家族連れと鉄道マニアと半々くらいか。圧倒的に若者が多いが、なかには高級カメラに三脚をかついだおじさんもいてマニアの層は厚い。
いつもと違って停まっている電車なのでじっくり撮れると思っていたら、大間違いだった。なにしろ大勢の人間が周りにひしめいているのである。少しでもいいアングルで撮ろうと、いい場所に集中して押し合いへしあいの状態になっている。それに、被写体だけを撮ろうとしてもなかなか難しい。電車は大きいので全体を収めるには相当引かなければならない。そうするとどうしても周りの人間が写りこんでしまう。おまけに構図をきめていざシャッターを切ったとたんに前を横切るヤツがいたりする。じつに撮りにくい。
また、架線の支柱や線路際の標識など基地内の構造物や構築物が結構邪魔になることもある。今回は新型車両とともに旧型現役車両も並べて展示していたが、お目当ての新型車両の停め場所があまり良くなく、先頭車両のすぐそばに標識と柱が立っていて、一番いい構図と思われる、斜め前から車両全体を撮ろうにも、それらが車両の正面に写りこんで台無しになってしまう。これはどこから狙ってもだめだった。もう少し前に停めればこういうことはなかったと思う。せっかくの撮影会である。実際に写真を撮ることを考えてくれればいいのに。
しかし、このように車庫に停まって(休んで)いる電車はカタログをつくるにはいいが、どうも迫力がない。やはり大勢のお客さんを乗せてイキイキと走る、仕事をしている電車が一番である。人間でもそうだが、一所懸命仕事をしている姿が一番美しくカッコいいものである。
帰りも新木場駅まで歩いたが、駅前のバス乗り場はまだ長蛇の列が続いていた。(2006.09.30)
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マニアの群れ こうして普段立ち入ることの出来ない線路を歩くのも楽しい |
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有楽町線の新旧車両 左から新しい順に10000系、07系、7000系で、いずれも最初に造られた第1編成車両。 |
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先頭のデザインの変遷がわかる。時代がすすむにつれて丸っこくなってくる。 |
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通勤用車両としては大胆なデザインの10000系 イメージが大きく変わった。
10000系は平成20年開業予定の13号線(池袋−渋谷)で使われることを前提に造られた。13号線は平成27年ごろには渋谷からさらに東急東横線に接続して、東武東上線と西武池袋線から横浜方面への直通ルートが開ける。 |
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車号「10001」は10000系第1編成の10号車をあらわす。10000系の編成は以下の通り
←新木場 [10101+10201+10301+10401+10501+10601+10701+10801+10901+10001] 和光市→
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問題の”台無し写真” 構図としては最良だが、肝心の顔の部分に余計なものが写りこんでしまった |
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マニアの群れ ちびっ子からオッサンまでいろいろ。カメラもケータイから一眼レフまで・・・ |
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西武鉄道6000系も入庫している 西武有楽町線(練馬-小竹向原)から乗り入れ、新木場-和光市間を走る |
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入庫してきた東武鉄道9000系 東武東上線が和光市から乗り入れてくる |
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鉄道総合ページ:「鉄道少年のなれの果て」 |