Johannes Brahms

ブラームス(1833~1897)
交響曲第4番ホ短調 作品98

ブラームスは生涯に4つの交響曲を作りましたが、最初のハ短調交響曲が完成したのは43歳の年(1876)でした。このように交響曲の作曲にはずいぶん晩生でありました。それには、いろいろ取り沙汰されていますが、ひとつにはベートーヴェンの9つの交響曲に対して肩を並べる作品を作れるだけの円熟を待ったことが大きな理由とされています。その甲斐あって第一交響曲は大好評で、ベートーヴェンの第九に続く第十交響曲などと言われました。翌年に第二を発表し、6年後の1883年に第三、1885年に第四と、10年の間に4曲の大作をものにし、すべてが成功したのです。曲数は少ないものの内容が充実しているため、有数の交響曲作家として認められています。

第四交響曲は最後を飾るものとして、きわめて渋く、諦観を感じさせるような曲風をもっています。ブラームスが世を去る2年前ということを思えば、うなずける気もしないでもありません。終楽章にパッサカリアと呼ばれる変奏曲が置かれていることがこの交響曲の大きな特徴です。このパッサカリアとはバロック文化時代の遺物ともされる音楽形式で、最初に通常8小節の主題が奏されると、続いてその低音部(バス)が8小節ごとに何回も繰り返され、上の声部は様々に変化するという、一種の変奏曲となるものです。この終楽章は331小節からできています。8小節の主題のあとに、それぞれ8小節からなる30の変奏(240小節)が続き、4小節の誘導部を経て、59小節のコーダ(結尾部)となりますが、ここでは、8小節のくびきから離れて華々しく全曲を締めくくります。

なぜ、ブラームスが交響曲にこのような300年も前の古い形式を使ったのかは定かではないものの、これがこの第四交響曲の真価を高めていることは間違いありません。


楽器編成:
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バスーン2、コントラファゴット1、フレンチ・ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、トライアングル1、ティンパニー、弦楽五部。

第1楽章 Allegro non troppo
第2楽章 Andante moderato
第3楽章 Allegro giocoso
第4楽章 Allegro energico e passionato
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