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大作曲家ベートーヴェンは本来、ピアニストとしてその腕前を認められて樂壇に登場しました。それだけに、ピアノ曲の作品は数多く、ピアノソナタだけで32曲を作っています。これらの曲はベートーヴェンの生涯にわたって作曲し続けられたもので、後期にいくほど内面性が深まり、難解となってゆきます。それでも、初期から中期の作品には親しみやすく、よく知られたピアノソナタがあります。代表的なものは、いわゆる3大ソナタと言われる、「悲愴」、「月光」、「熱情」と名付けられた曲たちです。ベートーヴェン・ピアノソナタへの入門にはうってつけです。 |
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■ピアノソナタ第8番ハ短調「悲愴」作品13(1799) 出だしのフレーズが、なにやらチャイコフスキーの悲愴交響曲の出だしに似ています。 第1楽章 Grave - Allegro molto e con brio 第2楽章 Adagio cantabile 第3楽章 Rond - Allegro |
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■ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「幻想曲風ソナタ」(月光) 作品27-1(1801) 第1楽章全体にわたって印象的な3連音符が続きます。 第1楽章 Adagio sostenuto 第2楽章 Allegretto 第3楽章 Prest agitato |
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■ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」作品57(1805) 随所にあのタ・タ・タ・ターンという「運命のフレーズ」が使われています。 第1楽章 Allegro assai 第2楽章 Andante con moto 第3楽章 Allegro ma non troppo - Prest 続けて演奏されます。 |
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※MIDIファイルからMP3ファイルに変換したものです。 | ||