モーツアルト(1756~1791) 交響曲第41番ハ長調 「ジュピター」 K.551 |
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モーツアルトの最後の交響曲として、文字どおり有終の美を飾る大曲です。1788年の夏の3ヶ月の間に立て続けに作った39番、40番に続く締めくくりの41番は、それまでのモーツアルトの交響曲になかった、壮大という形容詞がピッタリの性格をもっています。モーツアルトの全交響曲の頂点にたつもので、ギリシャ神話の神々の長であるジュピターの名をつけられたのもうなずけます。第一楽章から終楽章まで、なんのためらいもなく堂々と突き進む音楽はまさに王者の風格があります。とくに終楽章は対位法による複数の旋律を重ねていく構成がが見事な効果をあげています。このような複雑な旋律の重なりを作れるのは神に近い技をもったモーツアルトならではですが、MIDIを作るほうとしては、各パートごとに微妙にずれていく旋律を打ち込んでいるうちにわけがわからなくなるという、非常に苦労する部分です。 楽器編成 フルート1、オーボエ2、バスーン2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ2、弦楽五部(第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス) |
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