東急東横線は2004年2月1日横浜高速鉄道「みなとみらい21線」の開業によって、横浜-高島町-桜木町の2Kmの区間が廃止となり、76年にわたる歴史の幕を閉じた。
この区間は横浜駅を出るとJR線と京浜急行線の上を越えながら大きく左にカーブし、JR京浜東北線と国道16号線に挟まれて高架上をほぼ一直線に桜木町に向かう。途中駅高島町を過ぎて、左手に「みなとみらい21地区」のシンボル、ランドマークタワーが見えてくるとやがて終着駅の桜木町に着く。途中京浜東北線電車や貨物列車と併走したりして面白い線だった。
桜木町駅は横浜の官庁街やビジネス街、港湾施設への玄関口であった。1964年にJR根岸線が開業して京浜東北線が関内、磯子方面へ直通するようになると、乗降客も一時減った。1980年代になって三菱造船所跡地の再開発が決まり、「みなとみらい21」として新たな街づくりが始まって桜木町駅がふたたびその玄関駅としての役割を負うことになった。しかしこれでまたお客さんは減ってしまう。東急桜木町駅、高島町駅をあわせて1日約11万人の乗降客があったが、これから駅付近はずいぶんさびしくなることだろう。

もう再び見られない光景を記録してきた。(2004.1.24)

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