只見線運行再開    2022.12.01
JR只見線は、磐越西線の会津若松駅と上越線の小出駅とを結ぶ路線で、2011年に会津地方を襲った豪雨による被害を大きく受けて今日に至るまで不通となっていた。それが11年の歳月を要して復旧工事を進めた結果、2022年10月1日に運行再開となった。この路線は福島県の会津盆地から新潟県の魚沼地区までを走るが、沿線の風景は只見川などの渓谷に沿っていることから非常に美しく、新緑や紅葉の時期には観光客でにぎわうとの評判が高い。以前から一度行ってみたいと思っていたが、長い間一部区間で不通になっていて全線走破はできなかった。そこに今年10月に全線運転再開とのニュースが飛び込んできたのである。まず考えたのは鉄道マニアが押しかけるだろうということだが、そのうち一般紙やテレビなどでも大々的に取り上げたため、これはまずい、と思った。1~3両編成で早朝、昼過ぎ、夕刻の3往復の運転では乗車人数は限られる。ましてや紅葉の季節である。混雑覚悟のうえで東京駅を出発したのだが。。。
会津若松に着いてみると、只見線ホームには案の定、大行列ができている。そのまま列に並んで乗車したものの、もはや着席など叶わず、立ちんぼに。2両編成の列車は13:05に出発したが、その後3時間余りをつり革につかまり、揺れる列車に足を踏ん張り、片手でカメラを操作しながらの難行苦行の撮影となった。覚悟のうえだったとは言え、これほどのラッシュとなるとは考えていなかった。
それでも車窓を流れる景色は良く、窓枠が写り込んだりしたもののなんとか撮影はできた。
←車内の様子
 
会津本郷ー会津高田  会津盆地の山村風景
 会津西方ー会津宮下  第二只見川橋梁を渡る
会津宮下ー早戸  第三只見川橋梁を渡り、紅葉の区間に入る
早戸ー会津水沼 只見川に沿って走る
 
会津川口駅  この駅から只見駅までが不通になっていた
駅のそばをゆったりと流れる川と対岸が美しい
会津横田-会津大塩
湖沼や川面から沸き上がる靄が印象的
会津大塩ー会津塩沢
やがて霧となって広がる
針葉樹林の森と点在する民家
会津塩沢ー会津蒲生 
只見駅

全線運転再開を祝う案山子たち
小出行き列車  キハ110系
小出駅  JR上越線との接続駅

会津若松への運行待機する2本の列車。
手前:キハE120+キハ110系、奥:キハ110系単行
上越線水上行き  E129系
浦佐駅 
上越新幹線E7系  
鉄道総合サイト:「鉄道少年のなれの果て」