特急ひだ・高山       2012.10.29
 飛騨の白川郷から金沢を周る旅に出た。白川郷は岐阜県北西部の石川県との県境近くに位置する。東京からの距離はかなり遠いが鉄道とバスを使って比較的簡単に行ける。まずは新幹線で名古屋に行き、特急「ワイドビューひだ」に乗って高山本線の高山駅で下車。高速バスに乗り換えると白川郷に直行できる。ただし、高山駅でのバスのダイヤは必ずしも鉄道とはリンクしていないようだ。そのため、小一時間の待ち時間が発生することがあるので、この時間を使って高山市内をちょっと垣間見ることができる。

 特急ワイドビューひだ 
 JR東海のワイドビューは特急列車として同社の看板的存在である。現在ワイドビューを名乗る特急列車は以下の通り。
● しなの:名古屋-長野
● ひだ:名古屋-富山、大阪-富山(岐阜駅で名古屋発に併結)、名古屋-高山
● 南紀:名古屋-紀伊勝浦
このうち「しなの」は383系電車、ほかはキハ85系気動車である。いずれも急カーブ路線での高速走行に対応するため、振り子機構をもっている。

 名古屋駅に入線する「ひだ3号」 富山行き3両(8~10号車)と高山止まり4両(1~4号車)の7両編成。高山駅で切り離す。岐阜までは東海道本線を走り、岐阜駅でスイッチバックして高山本線にはいる。このため座席はあらかじめ後ろ向きにセットされており、岐阜からはそのまま前向きになるようにしている。
写真は10号車で岐阜から先頭車となる。

 1号車。岐阜までは先頭車となる。尾灯が点灯しているのは車両基地から入線した直後のため。

 下呂駅 日本三大温泉の下呂温泉の下車駅。因みにほかの二温泉は草津温泉、有馬温泉とされている。

 「ひだ」の停車駅は、
岐阜-美濃太田-下呂-高山-飛騨古川-猪谷-越中八尾-富山

高山までは飛騨川に沿って走るため沿線の景観が良い。絶景スポットはその都度乗務員が放送で案内するがあまりよくわからないものもある。
車内からの撮影はなかなかいい絵にならないので困る。

 高山駅にて富山行き編成(右)の分離作業

 高山止まり編成(左)が乗客を降ろしたあと、後退して切りはなし完了。
 高山 
 高山では白川郷行きの高速バス出発まで小一時間なので、かけあしで高山市内に行ってみた。

 JR高山駅
コンクリート2階建ての駅舎は昭和9年(1934)の開業時に建てられたもの。改築の予定があるという。
島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線を持つ。

 バスセンター
白川郷は4番のりばから。

 飛騨といえば左甚五郎に代表される飛騨の匠の里だが、小京都といわれる高山は飛騨の匠の手になる町家が連なる街路を「古い町並」と称して保存している。

 「古い町並」の一角。観光客でごった返している。
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