2003年3月19日、営団半蔵門線の押上延伸により、東武伊勢崎線・日光線と半蔵門線、東急田園都市線を経由した総延長98.5Kmの一本の直通路線ができた。駅数77駅、茨城県との県境に近い埼玉県北部から関東平野の真っ只中を突っ切り、東京都心部を通って神奈川県中部までを3社の車両が入り乱れて走る。
このように営団や都営地下鉄をパイプのようにして、異なる鉄道会社の路線が一本につながる相互直通運転は、40年ほど前の都営浅草線や営団日比谷線に始まったが、いまでは関東の大手私鉄のほとんどは何らかの形で直通運転をしている。最近はその距離を延ばし、これまで想像もしなかったようなところから電車がやってくるようになった。
JRでも同様で営団地下鉄との相互直通のほか、湘南新宿ラインのように異なる線区を渡り歩く例もある。
しかし、いずれも通勤通学の利便性を図るのがおもな目的であり、いつも全線を通しで乗る利用客はそう多くないと思われる。 |
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