これは押上、曳舟間が連絡線として伊勢崎本線から分岐しているために、田園都市線からの直通列車は伊勢崎本線上のダイヤに割り込むかたちになるからである。そのため、全直通列車の割り込みは不可能で、一部の列車のみが直通することになる。平日の田園都市線からの半蔵門線乗り入れ全列車271本のうち東武線直通は69本となっている。残りの200本は半蔵門線内で折り返してゆく。
田園都市線に全列車が直通するのは、分岐がないためと、もともと半蔵門線とは一本の路線としてダイヤが組まれていたからである。分岐または支線を他社線に直通させることは本線上のダイヤ編成を複雑にするが、都営浅草線のように自社線内に分岐があり、両端の他社線の支線からも直通してくるような場合はダイヤだけでなく、運行系統図も複雑怪奇で利用者にとっては非常にわかりにくい。
首都圏の各地でニュータウンの開発が行われているが、それに伴う鉄道新線は、東京都心部にターミナルをもたず、既存の鉄道に接続して都心部乗り入れを図っている。しかしこのままいくと、いずれそういった鉄道やパイプ役の地下鉄にも限界がくるだろう。 |
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