塩船観音寺のつつじ
東京都青梅市にある塩船観音寺は開創が大化年間(645〜650)という古い寺だが、、「東国花の寺百ヵ寺」の第十三番に指定されているほどに花のお寺として有名である。とくにつつじはその規模の大きさからも東国一と思われる。このお寺には以前、秋に訪れたことがあるが、そのときはひっそりとした静かな雰囲気だった。今回つつじを見るために再度訪れたが、まったく様相が一変していた。全山が色とりどりのつつじで覆われているのはもちろんだが、それを見に押しかける見物客の群れにも仰天した。
祈祷を行う護摩堂を取り囲む斜面いっぱいに無数のつつじが植え込まれているが、ところどころに遊歩道がつけられていて、つつじを鑑賞しながら斜面を登って行けるようになっている。斜面をてっぺんまで上がると全体が見渡せるがそれは見事な眺めである。よくこれだけのつつじを植え込んだものだ。見物客は多いがそれを上回るつつじの群生が人出を圧倒している。これだけの植栽を維持・管理するのは大変だろうなどと、つい余計なことを考えてしまう。とにかく美しさとスケールに度肝を抜かれて帰ってきた。(2007.05.03)

祈祷を行う護摩堂「弘誓閣(ぐぜいかく)」を取り囲む斜面いっぱいに無数のつつじが植え込まれている。堂の前の群衆は祈祷を受ける人々。

「弘誓閣(ぐぜいかく)」立ちのぼるのは護摩を焚く煙。

遠方に立川市街を望む

見物の群衆 ズームアップするとこのように見えるが、肉眼ではほとんど気にならない。それほどに広いことがわかる。
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