クルーズトレイン車両の形式 |
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JR東日本と西日本で導入が予定されているクルーズトレインは2017年6月の営業運用開始を目指して、全国各地での試験走行や営業運用のリハーサルなどが行われている。使われる車両は、東日本は「TRAIN SUITE四季島」、と西日本は「TWILIGHT EXPRESS瑞風」と名付けられているが、いずれも従来の車両とは大きく変わったイメージでデザインされている。 一言でいうといずれも突飛・奇抜なデザインだ。とくに列車の顔ともいうべき両端の先頭車両が異様な形をしている。個人的には決して恰好いいとは思えないし、スピード感も感じさせない。これまで見慣れた流線形を強調した新幹線車両とは全く逆を行く、モッサリした箱という感じだ。 これはクルーズトレインの目的が、新幹線などとは全く違うことから来ているのだろう。速達性が使命である新幹線や在来特急列車は走行速度が大きな要素であり、空力特性を追求した結果、あのようなさまざまな流線形の車両が作られたのだ。一方で、そんなに急がないゆっくりした旅を目的とするクルーズトレインは居住性を大事にする。その居住性をとことん追求すると「四季島」と「瑞風」のような形になるのだろう。 同時期に登場する両列車は偶然なのか、示し合わせたのかわからないが、ほぼ同じ車両編成となっている。 ・10両編成 ・先頭車両に展望席 2両 ・ダイニングカー 1両 ・ラウンジカー 1両 ・個室寝台車 6両 ・乗客定員 34名 ここで興味があるのは車両形式だ。関連サイト(Wikipedia)からの情報を引用してみると
瑞風の形式番号を解いてみる。
これにより、 キイテ→1等展望車(運転台があるので本来ならば「キクイテ」かも) キサイネ→1等付随寝台車 となる。 このように、昔の車両等級まで引っ張り出しているのは「ノスタルジック・モダン」というデザインコンセプトの一部でもあるらしいが、とにかく最上位の特別な車両という位置づけにしたかったのだろう。 四季島のほうは形式番号を見ても、どのようなタイプの車両なのかはわからない。JR東日本ではカタカナ記号を持たない在来線車両はE655系の「特別車両」E655-1だけで、お召し列車運行の際に天皇皇后両陛下や国賓などが利用される車両である。このことから、四季島も最上位の特別な車両であることを示したかったのかもしれない。 という下衆のカングリです。 (2017.04.11) |
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