羽田空港展望デッキ |
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一般に空港のターミナルビルには展望デッキが設けられている。昔も今も飛行機見物というものは安上がりのいい娯楽になるので、どこの展望デッキもにぎわっている。飛行機マニアならずとも、ついカメラを向けたくなるような魅力がそこにはある。
ここ羽田空港の第一、第二ターミナルビルにも、ともに展望デッキがある。それぞれ目の前には滑走路が走っていて離着陸したり、誘導路を滑走路に向かう飛行機を見ることができる。また、出発準備作業の光景なども興味深い。第一ターミナルは陸(西)側のA滑走路に面しており、第二ターミナルは海(東)側のC滑走路に面している。眺望は第二ターミナルが勝る。天気のいい日には海をへだてて対岸までが見渡せる。
飛行機の離着陸は風向きによって変わるが、大雑把にいうと、南風のときは北方向から南方向へ離陸がA滑走路、着陸はC滑走路となる。北風のときは南方向から北方向へ離陸はC滑走路、着陸はA滑走路となる。西風のときはB滑走路が使われるが、両ターミナルからは遠いのであまり見ごたえはない。風が変わると直ちに変更になる。この日(2007.09.20)撮影中はずっと南風だったので、離陸はA滑走路、着陸はC滑走路が使われた。
展望デッキは間近に飛行機が見られるが、飛行している迫力ある光景はやはり城南島など空港外の周辺地域に一歩譲る。(2007.09.23)
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第二ターミナル展望デッキ(2004.12撮影) |
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第二ターミナル屋上にある展望デッキ。かなりの広さがある。
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デッキの金網にあけられたカメラ用の”銃眼?”はたいそう便利。 |
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展望デッキから見た飛行機たち - 機種別 |
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A300-600 JA8561 日本航空 第一ターミナル
出発準備のため牽引されてスポットにはいる。グランドに立つ作業員たちと比較していかに巨大な機体かがわかる。
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A300-600 JA8564 日本航空 誘導路をA滑走路に向かう。
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A320 JA01MC スターフライヤー C滑走路に着陸、滑走中。
垂直尾翼は左右それぞれ白と黒に塗り分けられている。エンジン部分に窓が開いて逆噴射をかけていることがわかる。 |
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A320 JA02MC スターフライヤー A滑走路を離陸。
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A320 JA8384 全日本空輸 誘導路から第一ターミナル側のA滑走路に向かう。
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B737-500 JA358K 全日本空輸(AIR NEXT) 出発前の整備を受ける。
この機体はANAグループのAIR NEXTの所有。AIR NEXTとエアーニッポン(ANK)所有の737-500にはエンジン部分にイルカがデザインされていて、「スーパードルフィン」の愛称がある。
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B737-400 JA392K 北海道国際航空(エアドゥ) |
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B737-400 JA737C スカイネット・アジア
背後の橋はモノレールの線路。 |
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B737-800 JA737N スカイマーク
エンジンカバーを開いて逆噴射減速をかけている。対岸は幕張地区。 |
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B737-700 JA012A 全日本空輸(エアーニッポン)
主翼先端のウィングレットが目立つ。 |
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B737-500 JA8504 エアーニッポン(ANK)
これもスーパードルフィン。
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B767-300 JA8664 全日本空輸(エアージャパン) |
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B767-300 JA8363(手前)と B777-281 JA702A 全日本空輸 第二ターミナル
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B777-200 JA8984 日本航空 貨物を積む準備 第一ターミナル |
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B777-200 JA8984(手前) のそばを JA773J がA滑走路に向かう。 第一ターミナル
後方は国際線地区の工事。
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B777-300 JA757A 全日本空輸 出発準備中 第二ターミナル
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DHC-8-300 JA801K エアーニッポンネットワーク 第二ターミナル
デ・ハビランド・カナダ社が開発し、現在、カナダのボンバルディア社が生産を続けている、双発ターボプロップ機。羽田と伊豆大島、三宅島路線、北海道内のローカル線で運航されている。この機体は伊豆大島に因んだと思われる「つばき」という名称が付けられて、胴体後部にツバキの花がデザインされている。なお、このシリーズは最近、主脚が折れるなどのトラブルが世界的に頻発している。
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D滑走路工事現場
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羽田空港では再拡張事業が始まっている。これは新設滑走路等の整備を行う「滑走路整備事業」と、国際線地区旅客ターミナル、貨物ターミナル、エプロン等の整備を行う「国際線地区整備事業」で構成される。そのうち、4本目の滑走路となるD滑走路は2010年ごろの完成を目指して空港の南の海上に建設中である。この滑走路が供用になると年間の発着能力は現在の29.6万回から40.7万回に増強される。国際線ターミナルの建設も合わせて、いよいよ東京国際空港として再び復活する日も近い。
空港南端にD滑走路工事を見学できる展望施設が開設されている。早速見に行ったが、目の前が工事現場で巨大な作業船が集結して活動している。D滑走路は一部が多摩川の河口にかかるため、川の流れの通水性を確保するためにその部分を桟橋構造とし、従来の埋め立て構造との組み合わせで作られるという。まだ工事は始まったばかりで形をなしていないが、来年初めにはだいぶ形になってくるとの説明あり。(2007.09.26)
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