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とうとう日本航空の747ジャンボ旅客機が引退してしまった。40年あまりJALの主力機として活躍してきたが、諸般の事情により消えゆく運命となった。現在JALは経営再建途上で大幅なリストラの最中である。当然人員整理などと同時に機材の整理も行なわれている。747機は燃費が悪いというのが引退の理由とされているが、エンジンが古い形式であることや4発であることが燃費に影響しているのだろう。とはいえ、かつてJALのシンボル的存在だったジャンボがいなくなるのはまことにさびしい。
ジャンボにはよく乗ったが写真もよく撮った。羽田空港がまだ拡張されていない1970年代からしばしば空港や旧B滑走路が目の前を走る京浜島に出かけては写真を撮った。その後、空港拡張に伴って滑走路が京浜島から遠ざかってしまい、迫力ある写真が撮れなくなったうえに、空港全体が工事中になっていった。そのためしばらく飛行機の撮影からも足が遠のいていた。
しかし今世紀になってようやく工事も終わりに近づき、第1、第2ターミナルビルの完成で展望デッキも充実し、2010年には国際線ターミナルがオープンして撮影スポットも大幅に増えた。さらに城南島の一角が公園として整備され、新しい撮影スポットができた。
JALからの引退に続いて今年(2011)中に全日空(ANA)の国内線からも747ジャンボが退役するといわれている。このように、今後も運用効率や環境などに配慮してジャンボは世界的にも減らされてゆくのだろう。世界初のワイドボディー超大型旅客機として一世を風靡した名機の姿が写真の中でしか見られなくなる日は案外近いのかもしれない。
そこで、これまでに撮りためた写真のなかから747ジャンボを特集します。
(2011.03.10)
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国際線が就航していたころ JALのジャンボが並んで威容を誇る
緑色の機体はレバノン航空のボーイング707機 |
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ノースウエスト・オリエント航空(米) 右の展望デッキはたくさんの見物人でにぎわっている |
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中華航空(台湾) 1977年
台湾と中国との政治的な関係で、1978年に国際線が成田空港に移った後もCAL機は羽田に残っていた |
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移転した新A滑走路から出発する日本航空機 1988年 |
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モヒカンジェットと呼ばれた全日空旧塗装機 1981年 |
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フランス航空 アムステルダム・スキポール空港 1984年 |
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UTAフランス航空 パリ・ドゴール空港 1984年 |
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第2ターミナルビル展望デッキから 2007年
現行塗装機 垂直尾翼の鶴丸に代わってアーク日の丸となった。なお、今年(2011)から再び垂直尾翼に鶴丸が復活することになったが、747ジャンボの鶴丸は見られなくなってしまった。 |
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大韓航空機 第1ターミナルビル展望デッキから 2007年 |
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日本航空 国際線就航機には主翼先端にウィングレットがつく |
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イラン航空 航続距離を伸ばすため胴体が短い747SP
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