|
|||||||||||||||
和歌山県、奈良県、三重県にまたがる紀伊山地は古くから神々のおわす特別な地域と考えられ、「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」という3つの霊場と、そこに至る参詣道が開かれていた。なかでも熊野三山には平安末期から鎌倉時代にかけて、皇族、貴族、武士階級から庶民までの上下貴賤男女を問わず大勢の参詣人が列をなして詣でたという。そのために人々が歩いた各地からの参詣道が熊野古道として、いまでも残されているのである。 熊野三山とは、紀伊山地の南東部にそれぞれ20kmから40kmの距離を隔てて位置する「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の三社のことをいう。それぞれの主神のほかに、ここには日本の神々のほとんどが祀られている。そして6世紀の仏教伝来により、次第に神道との融和がはかられ、神仏習合という信仰の形態となって、本宮は「西方阿弥陀浄土」、速玉は「東方浄瑠璃浄土」、那智は「南方補陀落浄土」の地と考えられ、熊野全体が浄土の地であるとみなされるようになった。まさに神様・仏様のおわす、日本人の信仰の聖地なのである。 それが「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年にユネスコの世界遺産に認定されたのはまことに意義深いことである。 そんな熊野三山を昨年の高野山、吉野山に続いて参拝してきた。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||